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大麻農業復活へ 研究体制を発足 三重大学

2月13日(月)神社新報 第3622号に掲載されました。

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【三重】

津市の三重大学は、神事に不可欠なものの戦後の規制によって衰頽してゐる国内の大麻農業について、復活を支へる基礎・応用研究体制を発足させたことを昨年十一月二十四日に発表した。

伝統文化を支へ医学なども視野に

この発表は、同日の第四十三回定例記者懇談会のなかで示されたもの。
伊勢の神宮が鎮座する三重県の大学として研究に取り組むことを決め、大麻の生産及び生産技術の継承と持続的な生産・供給を可能にする無毒大麻品種を開発し、その作付け体系の確立を主な研究内容とするといふ。

その上で、神事・伝統文化を支へる大麻生産の農業的基盤を構築し、日本での産業用大麻生産がマリファナ原料として利用されることなく、より安全に維持継承・発展することを目指す。

懇談会では、研究に参画してゐる地域イノベーション学研究科・生物資源学研究科の諏訪部圭太教授が説明。扱ふ大麻は向精神作用のある麻薬成分の極めて低いもので、すでに昨年六月に研究者用の大麻取扱者免許を、九月には麻薬研究者免許をそれぞれ取得し、認可実験室と栽培温室を設置するなどしてゐるといふ。

戦後GHQの規制により、現在では大麻農業が全国で免許保持者二十七人、栽培総面積約七ヘクタールといふ厳しい状況におかれてゐる一方で、産業・医療への活用が世界的な注目の的となってをり「グリーンラッシュ」とも呼ばれてゐるといふ大麻。

同大学では「七十年以上の空白期間」がある大麻の農学・生物学研究の復活とともに、将来的には医学・工学・社会文化学への発展も視野に入れてゐるといふ。